クレイジーリッチ

その他 2019年05月15日

ホノルルからの帰りの飛行機で『クレイジーリッチ』を見ました。東南アジア、東アジアにネットワークを広げる由緒ある華僑の生活を描いたラブロマンスです。昨年公開された時から見たいと思っていた映画だったのですが、想像通りの楽しい映画でした。
邦題は『クレイジーリッチ』ですが、画面には『Crazy Rich Asians』と表示されたので、おやっと思いました。原作の本もアメリカ公開時のタイトルも『Crazy Rich Asians』ということで、日本公開に際して配給会社がAsiansを省略したようです。その方がヒットしやすいと判断したようです。その理由を考えてみました。
1.れっきとしたハリウッド映画ですが、Asiansを入れるとアジア映画と間違われてします。アジア映画は観客動員力が弱い。
2.この映画は華僑の華麗な生活とラブロマンスの二つの見所があるが、配給会社はラブロマンスを前面に出したかった。そのため、Asiansを省いた。
3.タイトルは短くすればするほどインパクトがある。タイトル中の3単語のうち、インパクトが強い二つに絞った。
まあどれが正しいのか、別の目論見があるのかはわかりません。しかし、私のとってはAsiansが付いている方がさらに魅かれたと思います。華僑やインドのマハラジャ、アラブの王族などの生活を除いてみたいという好奇心に駆られるからです。ヨーロッパやアメリカの富豪の物語は既視感があり、Asiansほどは魅かれません。ヨーロッパの名作やハリウッド映画をたくさん見て来たせいでしょう。
世界の多くの国で現代通りにAsiansが付いています。舞台となったシンガポールや中華圏の国々でもそうです。Asiansが省かれているのは日本、ドイツ、イタリアのみです。なぜ、ここで三国同盟が復活しているのでしょうか。
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