グリーンブック
関西空港からホノルル空港までの機中で、アカデミー賞作品賞を受賞した「グリーンブック」を鑑賞しました。黒人差別をよく知る人にとっては批判の的となっている映画のようですが、実際に見聞きすることがない私にとっては勉強になる映画でした。
運転手役の白人、トニー・リップが「戦争中はドイツに駐留していた」という場面があります。戦争とは第二次大戦のことでしょうが、イタリア系のトニーがドイツに辿り着いたということが意外でした。日系アメリカ人の志願兵は日本軍と闘わなくてもよいようにという配慮からヨーロッパ戦線に送られました。逆にドイツ系アメリカ人は太平洋戦線に送られました(ヨーロッパ戦線の連合軍最高司令官アイゼンハワーがドイツ系だという例外もありますが)。前線で同胞と対峙させるとアメリカ軍を裏切るかもしれないと疑われたからこのような配置になったのかもしれません。
イタリア系アメリカ人もドイツ系と同様な措置であれば、ドイツに駐留したのが変に思われます。1943年9月にイタリアが無条件降伏したので、その後にイタリア系アメリカ人もヨーロッパ戦線に投入されたのでしょうか。