キリル文字と縦文字

モンゴルでは古くから、「縦文字」と呼ばれるウイグル文字に属する文字を使用してきました。この文字はアラビア文字やヘブライ文字と同系の中東由来の文字です。書き方は漢字と同じ縦書きで、石碑や絵にはこの文字が多く採書かれています。しかし前述の通り、社会主義の時代になってからはロシアのキリル文字が使われるようになりました。キリル文字はモンゴル語の発音通り忠実に表記ができる一方、縦文字で書くと日本語の「は」や「へ」のように言文不一致になるそうです。いうまでもなく言語は歴史の洗礼を受ける運命にあるため、この地においても幾多の時代の変遷と共に発音も変化を続けた結果、文字と発音の間に食い違いが生じるようになったと思われます。
 

右側はキリル文字で表記されています。

民族歴史博物館に展示されていた縦文字の古文書

 
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