披露宴の司会者が使う気になる言葉
当クリニックのスタッフが次々と独身生活に終止符を打っています。先日招待された披露宴は両家とも招待客の大部分が新郎新婦の友人だったので、和やかでお祝いムードにあふれていました。
かように楽しい披露宴の中でひとつだけ気になったのが、ホテルが準備したプロの司会者が連発する「サプライズ」という常套句です。「これからご紹介しますのは高校時代の友人によるサプライズのお祝いです」「お父さまのサプライズの持ち芸を披露します」といったような言い回しでサプライズが次々と出てきます。
新郎新婦や出席者にとって意外感があったり驚いたりしたお祝いの出し物の後だったら、「皆さま、さぞかしびっくりされたでしょう」といった意味合いでサプライズという言葉を使うことは理解できます。しかし、まだ見聞きする前に「今からサプライズです」というのはいかがなものでしょう。
これからどんなことが起こるのかとワクワクするのでしょうか。「今から驚きなさいよ」と強制されているように私には感じられます。