Q&A 虫歯の治療後の痛み

先日、1年前に指摘された虫歯(妊娠中に発覚したが出産後落ち着いた時に治療予定だった虫歯)の治療をしてきました。被せ物をした後数日後に痛みとシミが出てきたので、再度本日再受診してきました。レントゲンを撮った結果、虫歯が神経近くまで奥深く到達していたので削った後、神経にあたり痛みが出たのでしょうと説明されました。できるだけ神経は抜きたくないので、今日はシミないお薬の塗布と、噛み合わせの調整で様子みましょうと。それでも痛みがある場合は神経を抜くしかないでしょうとのこと。

その後も現在やはり痛みがあり鎮痛剤を服用しています。虫歯治療の後ですが、痛みを取り除くにはやはりどうしても神経は抜かないといけないのでしょうか?

回答

虫歯治療後の痛みの多くは、歯の神経近くまで虫歯が進行していることが原因ですが、虫歯のサイズによっては神経を残すことも可能です。まずは一度詰め物を外して中の様子を観察し、神経が出ていない場合は症状に適した薬を置きます。虫歯が残っている場合には、神経が出ないよう何度かに分けて虫歯を取り除き、歯の再石灰化と虫歯の進行を抑制するための薬を置きます。虫歯を取り切った後、症状がなければ最終的な詰め物を行いますが、このとき虫歯除去の作業は注意深く行うためにマイクロスコープを使用します。

熱いものが持続的にしみる、何もしなくてもズキズキするといった症状がある場合は神経を残すことが難しくなりますが、冷たい物が少ししみる程度であれば一度試みる価値はあるでしょう。