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チーズでむし歯予防!?

CAT21 fast

しかし、ここで苦境を救ってくれるグッドアイデアが浮かびました。CAT21ファストの検査システムが使えそうです。これは虫歯菌の能力を調べる検査で、むし歯ができやすい人や心配なお子さんに対して行うむし歯リスク検査です。根本さんからサリバテストといわれて頭に浮かんだのはドライマウスや口臭の患者さんに頻繁に行っている唾液検査のことです。一方、CAT21ファストは購入したばかりでまだ使っていなかったので、この検査を応用することまでは思い至らなかったのです。
CAT21ファストの原理を説明しておきましょう。むし歯菌であるミュータンス菌は、砂糖(ショ糖)が分解されて生じたブドウ糖を利用してプラークを作るとともに、このブドウ糖から酸も作り出します。CAT21ファストの試験薬中にはブドウ糖入りの培養液が入っており、この液の中に採取したプラークや唾液を入れて37℃に保った培養器(インキュベーター)で20分間培養すると、培養液の色が変化します。即ちミュータンス菌が産生した酸の量によってpHが変化し、それを色の変化として表すシステムになっているのです。